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2010年8月19日 (木)

ロシア人の誇り

モスクワ生まれのロシアン・ジェントルマンは-50℃下、外にあるトイレで「大」用を足すのがイヤだったのではない。

我らがコーディネーター、アレックスさんである。

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モスクワだって冬は普通に氷点下になる。寒けりゃ着込めば済む。

ただ・・・・・・ただ、しゃがんでポットン便所にモノを落とす行為が彼のダンディズムに反していただけなのだ。

「ダイジョブデス、ガマンシマス」

モスクワからドメスティックでヤクーツクに飛び、そこから車で800Km。オイミャコンへ着く前日ハンディガという町の宿でした「大」が最後だった。

僕ら日本人が、次々とキャンディー・タワーの建設(2/28参照)のため、トイレットペーパーを持ち外に出て行く姿を恨めしそうに見ていたかどうかはわからないが、アレックスさんは徐々に苦しそうになっていき、バイオリズムよろしく、「大」が催す時間、それはそれは見ていられず、その晩、日本人スタッフが緊急招集「アレックスさんに気持ち良くキャンディをしてもらうために」という議題で会議を開いた。

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村で調達したのは、穴の空いた椅子とポリバケツとビニール袋。これだけあれば、簡易洋式便所にはなる。

僕らはいなくなりますから、その間にウンコして下さい的なあけっぴろげセッティングは、彼のプライドをズタズタにしかねない。自然にあくまで自然に、だ。

作戦決行は僕がバーニャと呼ばれる家庭用サウナに入る時となった。

「通訳」としての仕事は必要ない。ならば日本人スタッフだけで撮影している間、思う存分してもらおう。安原ディレクターがアレックスさんと二人きりの時間を作り小声でその旨を告げた。もちろん僕らは知らない体で。

僕はサウナに入りながら、アレックスさんの至福の顔を想像した。

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だが・・・・・・

作戦は失敗に終わった。

「ミンナノコウイハアリガタイデスガアトモウスコシデハンディガニモドレマスカラガマンシマス」と

彼はオイミャコン滞在8日間、強制便秘に耐えた。自らウンコを8日間ガマンし続けたのだ。しかも、食事は普通に摂りながら、である。

そして、取材を終え、目指すハンディガの宿に着き、積年の思いを果たしたアレックスさんは僕らのところにやって来て

「ものすごいビッグ・キャンディでした~」と笑顔で云った。

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オイミャコン」カテゴリの記事

コメント

その報告内容は、ダンディズムに反しないんですね(笑)
てか大高さん、おけつ写真使いすぎです。む。

投稿: まる | 2010年8月19日 (木) 13時01分

すごーい!!
ジェントルマンですね。
紳士ですね。
すごい美学の持ち主さんなんですね!
カッコイイです。
でも、その土地の風習にのっとってキャンディータワー建設もかっこいいと思いマス(笑)
そして日本人スタッフならではの心遣いも素敵です!

投稿: 鈴江 | 2010年8月19日 (木) 17時53分

読んでてお腹痛くなってきましたよ(^_^;)8日間なんて~それはそれはビッグ・キャンディ~だったでしょうね~!病気にならずに、本当によかったです◎
ってか…大高サン、おちりがぁぁぁ~☆ナイスです(b^-゜)(笑)

投稿: 葉月 | 2010年8月19日 (木) 22時46分

8日間なら・・・吐いちゃうかも、
そんなに我慢したら><

ビックキャンディーだったに違いない・・・。

投稿: ブースカ@メドメドリ | 2010年8月20日 (金) 21時25分

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